相模大野建設組合ブログ: H23.11.5かんな取り扱い講習会

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2011年11月7日月曜日

H23.11.5かんな取り扱い講習会

木を削る道具「かんな」の講習会に参加しました。

湘北建築高等職業訓練校 原嶋校長からかんなの構造、種類、使用例
を説明していただきました。
素人でもわかりやすい説明で、なぜかんながあのような構造なのか、
裏金の役割から荒削りから仕上げに至るかんなの種類や、手入れの仕方を教わりました。

説明後、かんな身と裏金の関係とその調節を実践しました。

①裏押し
裏金をとぐのは砥石だと砥石が削れてしまうので、金板(鉄の板)に水
(昔からつば「唾液」の方が水よりも金剛砂をうまくからむので、
つばをつけるように教えられてきたそうです。)
と金剛砂(砥石の粉)を混ぜて砥ぎます。

砥ぐのにも熟練が必要で、2,3年の修行が必要だそうです。

砥いだ裏金とかんな身を併せて隙間をチェックし、
隙間がなくなるまで同じ作業を繰り返します。
また、かんな身も同様です。

②裏金台
かんな身の裏は微妙に曲線があり中心がくぼんでいます。
かんな身のくぼみや、うまくかんな身の刃を研げていないとうまく削れません。
その曲線を直す際に裏金台を用いて曲線を出します。

③台直し
かんな台も使用するたびに変形します。
台直しの際には正確な直線を確認できるようアルミ板で直線か確認したり、
昔は2枚の木を併せた直線を計る道具がありました。
道具が直線かどうかは、2枚の木を併せて隙間がなければ直線であることがわかります。
傾きがあれば、台削りで全体を平坦にします。
その後、台頭、刃先手前、台尻を残し、その他の部分を台を直すかんな削りで調整します。
ただ単にかんなを押し当てればきれいに木が削れるわけではなく、
多岐にわたる調整を必要とする道具「かんな」
奥が深い授業でした。
湘北建築高等職業訓練校にて授業の脇で講習会を行っていたので、
授業終了後に訓練校の生徒も興味津々でたくさんの生徒がその技術を見ようと集まっていました。
みんなまじめな生徒です。
そして、見つめるみんなの視線は職人の目でした。


11月27日(日)には、湘北地区協議会かんな削ろう会が開催されます。

その模様は後日、ご報告いたします。


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